2014年1月13日月曜日

シリア友の会11カ国がパリで「アサドの国外退去と独裁体制の終焉を狙ってゆく」最終決議

シリアのバッシャール・アサド大統領の独裁終焉を実現させる目的で「シリアの友」の集会がパリで1月12日に終了した。ロラン・ファビウス仏外相は厳しくアサド独裁を批判して、「スイス交渉会議ではアサドの国外退去と独裁体制の終焉を狙ってゆく」と宣言した。これには欧州とアラブ諸国などシリア暫定政権の国家諮問委員会(CNS)の呼びかけを支持する11カ国の外務大臣などが参加した。CNS大統領アマッド・ジャルバ氏を支持することで、「アサド政権の独裁体制を終了させる」最終決議をした。

この点でアサド代表と決定的に対立することになった。CNSは1月17日にトルコのイスタンブールで、22日から開始されるスイスのモントローでの交渉会議に出席の有無を決めることになる。CNS大統領アマッド・ジャルバ氏は、「我々全員で、アサドとその家族の未来はシリアではないこと。そして彼が出てゆくことが避けられないことを確認した」と発表した。

これとは別にパリで1月13日に、ロラン・ファビウス仏外相は、ジョン・ケリー米国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相、シリアの国連大使ラカダー・ブライミ氏と会見すし交渉が続くことになっている。

一方12日に、イラン外務大臣モハメッド・ジャヴァド・ザリフ氏がイラク、ヨルダン、シリア歴訪でベイルートに到着した。イランはシリアのアサド大統領がシリア問題国際平和会議への招待状名簿に名前が無い事を望んでいる。イランのロウハニ大統領は1月2日にイランが出席しなければ平和会議は失敗するだろうと発言していた。イランはシリア問題の政治的な解決を提案しているが、それとは逆にシリアへ武器や軍事的財政的な支援をしてきている。