2014年3月17日月曜日

クリミア自治区のロシア併合に95%の住民が投票 欧米は反対、制裁を論議

16日、ウクライナのクリミア半島の自治区で住民投票は95%がロシアに併合することを意思表明した。米国はこの国民投票を承認してない。これはロシアによって組織された暴力の脅迫投票であってウクライナ憲法に違反するものであるとして投票結果を拒絶した。欧州も2月27日にクリミア議会が決めた投票は法的根拠を持たない違法なものであると厳しく批判した。国家の一部を分離させるロシアの国家転覆が問題になっている。17日にはこの件での制裁を欧州28カ国の首脳が決めることになっている。

人権監視擁護団体のNGO非政府組織ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、親ウクライナ派の政治活動団体は少なくとも6つあるがその内のクリミアに本拠地を持つ3つの活動家が一週間前から逮捕され牢獄に繋がれたという。

セバスポールやサンフェロポールでは人々はロシアの旗をはためかして勝利を祝っている。まだ正確な投票率は発表されてないが70%が投票した模様だ。親ウクライナのタター住民のほとんどはこの投票をボイコットした。クリミア自治区に住むウクライナ人は全体の20%ほどでこの投票には反対の立場をとっていた。

同投票ではこれまでと同じようにウクライナ独立自治区として存在するか、それともロシアに連合するかの選択が迫られたものであった。

17日には、ウクライナ議会はこれを承認する公式要求をロシア国家院ドーマ(Douma)に提出し、19日に審査することになっている。