2014年3月16日日曜日

ヌーベル・オブセルバトワールの財政再建で ロラン・ジョフラン編集長が辞任

巨大な負債を抱える左派系の週刊誌ヌーベル・オブセルバトワールの財政再建でニエル・ベルジェ・ピガス(Niel-Bergé-Pigasse)のトリオが新株主になることで、ロラン・ジョフラン編集長と同誌代表のナタリー・コラン氏を辞任する発表がださせた。しかしジョフラン氏は編集委員として同誌に残ることになった。左派系新聞リベラション紙などでは、財政家がこの人事変更に関与していることを指摘している。ジョフラン氏への配慮は見られたものの今後の方針がどうなるのかジャーナリストたちには不安が残っている。

「オブセルバトワール」は50万部近くを発表している週刊誌。ネット新聞「Rue 89」を抱える同社は2013年には約980万ユーロ(約76億円)の損失が出ていた。今後はオブセルバトワールの実動員は230人から150人ぐらいになるだろうと見られている。

同誌株は携帯電話移動機器会社フリーの株主トリオの他に、すでに2010年からはルモンド・リーブル(LML)が参入している。LMLオブス株の65%を占めている。残りの35%をオブス創立者のクロード・ペルドリエル氏が保持していたもの。2008年からは発行部数が次第に増加し個人の定期購読者は40万人ほどになっていたが宣伝広告が他の総ての業種同様に不調で苦しんでいた。

LMLはオブセルバトワール・グループの財政建て直しを考慮した新管財人と新編集長を近く抜擢するが今のところ名前は公表されてない。

ルモンド紙の場合では、2010年11月に新株主になり、その一ヵ月後に編集長ルイ・ドレフュス氏をエリック・フォトリノ氏に変更した。

ロラン・ジョフラン氏は何度もヌーベル・オブセルバトワール誌と左派系新聞リベラション紙との間を、この業界の慣行からか編集長として行き来している。

【関連記事】

ルモンドとオブセルバトワール誌の大株主ニエル・ベルジェ・ピガスが リベラション紙の買収も


http://franettese.blogspot.fr/2014/03/blog-post_24.html

【参考記事】
Nouvel Observateur: les nouveaux propriétaires vont remplacer Joffrin et Collin
http://www.liberation.fr/societe/2014/03/12/les-patrons-du-nouvel-obs-nathalie-collin-et-laurent-joffrin-demissionnent_986438