2014年6月15日日曜日

欧州環境相間審議会で OGM遺伝子組み換え農作物栽培は 各国自由選択で合意

 6月12日ルクセンブルグに集会した欧州各国の環境相はOGM遺伝子組み換え農作物の栽培は、各国が各自の判断で決めてよいことになった。欧州域内でのOGM栽培は、許可も禁止もないことになったわけで、欧州議会の加入国は希望するものをそれぞれ各自で選ぶことになった。フランスはOGMを最近禁止したが、これを栽培するかしないかの選択は国の責任にゆだねたところが新しいシステムだとセゴレーヌ・ロワイヤル仏環境相は説明している。そのシステムとは各国の実情が考慮され得るということだと見ているのはオランダの環境相ウイリアム・マンスヴェルド氏である。
これに組しなかったのがルクセンブルグとベルギーで欧州内でのOGM栽培許可の混乱を危険視したからだと見られている。

今後、この合意は欧州議会により保証されることになる。


新たに合意されたことは、遺伝子組み換え農作物に反対している「アンチ-OGM」の国であっても、認可されたOGM作物の移動通過に関してはこれを拒否したり禁止することはできないことだ。


これまで欧州で栽培が許可されていたOGM遺伝子組み換え農作物は4つで、そのうちのモンサント社のOGM遺伝子変換トウモロコシMON810のみが引き続き栽培許可になった。ジャガイモ(Anfora)とトウモロコシBT176及び、トウモロコシT25は栽培が禁止された。

その他に6つのOGM農作物が許可になった。そこにはグループ・PINONEER社のOGMトウモロコシTC1507がある。