2014年6月15日日曜日

板ばさみのイラン大統領 米国と協力しイラク聖戦主義テロと戦うが 直接戦闘介入は回避

イランのハサン・ロウハーニー(Hassan Rohani)大統領は米国とともにイラクを支援して戦うが、イラクでの直接戦闘介入はしないと発言した。ロウハーニ大統領は、シャリアによる統一を目指す聖戦主義運動民兵組織(djihadiste)と戦うために米国と協力してイラクを援助することを除外しないが、イランは直接攻撃の戦には介入したくないと述べた。これはイラク側からイランに対しテロリズムとの闘争に協力が可能かどうかの助言が求められていたためだ。しかしイランは具体的なイラクからの協力要求はいまのところはないといっている。板ばさみにあるロウハーニ大統領は、イラクや他の国でのテロリスト集団と米国が戦うことを待っているらしい。
 イラン大統領はイラクの市民と政府を支持し協力はするが、それはイランの軍隊を送る事を意味してはいないと強調している。それは有り得ないことであるとも語った。これまでのオバマ米大統領との交渉でイラクを援助する準備はできているということだ。
 
ロウハーニー大統領は、シリアのバッシャール・アサド大統領を支持しているが、欧米が支持するシリア反体制派主要組織「シリア国民連合」とは対立している。

反アサド主義のシリア反体制派というのは、イスラム教徒「布教と聖戦のためのサラフ主義集団」のアル・ヌスラ戦線とイラクの聖戦主義者たちのことである。アサドに殺害された犠牲者の多くというのは彼らであった。