2014年6月10日火曜日

サルコジにも プリメールが必要 独裁者的自己宣言ではUMPは分裂

 サルコジを巡っていまも国民運動連合(UMP)の内部分裂論争が続いている。 サルコジも大統領候補党内選挙(プリメール)を経なければ、事故宣言では党内候補にはできないとするエリック・シオチー(Eric Ciotti)上院議員の意見はサルコジの自己宣言すれば大統領候補者になれるとする考えを捕らえて批判した。 独裁者的自己宣言では分裂することになると危惧している。シオチーはプリメールで党内の各候補者がそれぞれの考えや主張や計画を述べ合って行く事が大事であるといっている。シオチーはフィヨンは悪徳もなく信頼できるもう一方の候補者であるとのべ、支持を表明した。


国民運動連合(UMP)のエリック・シオチー(Eric Ciotti)上院議員は「自己宣言では通用しない」、「大統領候補党内選挙(プリメール)をサルコジも経なければならない」と、自分で勝手に決めるのではなくて、民主主義の手続きを踏んで大統領候補を決めなければならないことを指摘した。

シオチー議員は党内のフィヨン元首相派である。国際通貨基金(IMF)前専務理事ドミニク・ストロスカーン(DSK)氏のニューヨーク買春事件でも、サルコジ氏の最大の競争相手であったDSKが、罠にかかって落とされたのだとその陰謀説を述べた人であった。

5月25日の欧州議員選挙では極右派の国民戦線(FN)のマリーヌ・ル・ペンの台頭が際立っていて、これに敗北した右派のUMPは、国民運動連合(UMP)コッペ議長はサルコジの大統領選挙運動不正請求書が告発され辞任することになった。UMPは分解の危機状態にある。

この危機に対抗する2017年の大統領候補はブリス・オルトフー前内相にあっては、サルコジ以外には有力候補者はいないので、サルコジをUMPのプリメールなしで大統領候補に出すべきだと自己宣言してみせた。

しかし、、シオチー上院議員にあっては、だからこそ民主的に透明にしてプリメールを行い党内結束しなかったのならば、我々は分解すると認識している。自己宣言ではだめだというのである。


7日のパリジアン紙は、極右派(FN)に勝利できるのはサルコジだけだとの世論調査を発表した。しかし同日、ヌーベル・オブセルバトワール誌の世論調査を発表し、サルコジにもプリメールを望んでいるフランス人がほとんどであったとしている。


【参考記事】
 http://www.liberation.fr/politiques/2014/06/08/ciotti-ump-a-sarkozy-l-autoproclamation-ne-peut-fonctionner_1036188