2015年3月2日月曜日

パリのスーパーマーケット地下から 白骨200体が発見

パリのセバストポール大通りに面したモノプリ、
以前はフエリックス・ポッタンというパリの有名
な雑貨店であった。
パリの中心街第2区のスーパーマーケットの地下から200体の遺骨が折り重なって発見された。発見されたのは昔の病院付の分離共同墓地だが、考古学者は大量の人が同時期に埋められていることから、ペストで死亡したか、飢饉で餓死した人々であったと見られている。場所はセバストポール大通りに面した旧フェリックス・ポッタンの商店があった場所で、現在はモノプリになっている地下で、ここは12世紀にトリニテ教会の墓地であったが18世紀末に壊されていた。

商店側では地下倉庫の拡張工事の折に発見されたものであってこれが墓地であっても共同墓地溝には思えないといっている。これが旧パリ病院付墓地の発掘では最初のものになった。もっともマルセイユやトワではこのような墓地は発見されてないと考古学者のイザベル・アバディさんは言っている。100平米の場所に8本の共同墓地溝がありその8本目には150体の遺骨が何層にも折り重なってあった。

地盤が砂地のために白骨の保存がよく10体ほどは非常によく保存されていて死亡時に布のようなものでくるまれていたと考えられる。驚くべきことは死体は共同墓地溝に投げ捨てられた形跡はなく、組織だった手順で頭と足が交互に並ぶようにスペースを稼ぐためか、丁寧に置かれたということだ。一度に沢山の人が死んだことが考えられる。パリはペストに襲われたのは14世紀、15世紀、16世紀とあり、バリオルは17世紀に沢山の死亡者をだしている。墓地の発掘は1月はじめからInrap(国立考古学研究予防センター)おこなってきていたもの。現在DNA検査が行われている最中だ。