米国生肉生産会社OSIの子会社が中国で生肉に腐敗した肉を混ぜて生産しているのが24日の地元のテレビのルポ取材番組で暴かれた。23日にはすでに5人が検挙されていた。この会社は500人の労働者がいて現場では腐敗した肉や、地面に落ちた生肉を拾って混ぜている映像が流された。会社は23日に封鎖されている。
こうした風景は中国だけでなく一般のスーパーの生鮮食品コーナーでも程度の差はあるが、しばしば相似の現象は隠されて存在しているもので、驚くべきことではない。牛肉を増やすために馬肉をいれたりする。前日作った料理を温め返して出す有名レストランもフランスでもある。当然そいうものは、つえくさかったり変な味がするもので注意すればすぐわかるものだ。
食品の場合には特に他物に混ぜていつわって売るということがしばしばあって、この場合には大きさの異なるものとか質が異なるもの、生産地や種類が異なっているもの、更にたちの悪いのは消費期限を超過したものや腐ったものまで混入させて平気でいることだ。それを混ぜて隠しているわけでよく言われるのは、水だが食の場合も同じく思想の乱れから来る場合が多いとされる。
衛生面では地面に食品はよく落ちることがあるので、これは捨てる習慣を付けることが必要だ。消費者には目に見えない隠れたよくわからないことが多いので生産者の良識が問われるわけだ。会社ぐるみでの指示が出ていたとは思えない。
ある時、パリの路上で、焼いた鴨を運ぶ背の低い小さな荷車が転び中に入っていた鴨の丸焼きが数匹ほどきれいとはいえない地面にころがり落ちたのを見た。店員は平然とこれをかき集め拾い乗せ落ちなかった鴨の上に積み上げたわけだが、後でこれをどのように処理したのかはわからない。おそらくそのまま売ったのではないだろうか。
ただこの中国の食肉会社は、販売先にケンタッキー・フライドチキン(KFC) や中国マクドナルド(McDonald's)やバーガー・キング(Buger King)、スターブックス(Starbucks)などがある。中国から日本へはフライ用鶏肉が20%ほど送られているという。中国では過去においても中毒物質メラミンが赤ちゃんの牛乳に添加されていたこともあった。
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http://www.liberation.fr/economie/2014/07/21/la-chine-ferme-une-usine-de-viande-fournissant-mcdonald-s-et-kfc_1067641
La Chine ferme une usine de viande fournissant McDonald’s et KFC
http://rt.com/business/174664-china-food-scandal-spreads/