2014年8月31日日曜日

IMF本部ではラガルド氏を再信任　フランスでの起訴疑惑が全世界に流れ広がる危険？

29日に国際通貨基金（IMF)本部では28日にフランスで起訴されていたフランス人のIMF総裁クリスティーヌ・ラガルド氏(58歳)への信任を再度確認したと発表した。IMFには世界188が加盟していて近くその審議員国26カ国の代表の前でラガルド氏が起訴された事情説明をすることになっていた。ワシントンのIMF本部ではラガルド氏が起訴されたことに驚いてはいる。フランスで起訴されたラガルド氏を国際通貨基金本部が認めたということは同氏の疑惑が晴れないままでそれがそのまま世界的な組織に広がり流れることになるのではないか。

フランスでのクリスティーヌ・ラガルド氏への起訴は、当時国営であったリヨネ銀行負債裁判で世界的に有名なスポーツ用品会社アディダス元社長のタピ氏に賠償金4億300万ユーロ（約604億5千万円）を仏政府が支払うことを決めた2008年の私設裁判で、公的な裁判を回避させたことでタピ氏への判定を優遇したとされる事件だ。これが組織的になされたと検事は見ている。その私設裁判を指示した権能を握っていたのが当時のサルコジ政権下で経済相をしていたクリスティーヌ・ラガルド氏であって同氏が無関係ではないとしている。

この事件ではすでに、ベルナール・タピ氏、ラガルド経済相の官房長官をしていたステファン・リシャー氏(現オレンジテレコム社長)、タピ私設裁判の主任裁判長をおこなった元ベルサイユ高等裁判所総長ピエール・エストゥップ氏、タピ氏の弁護士モーリス・ラントゥルン氏らだ。

　
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/societe/visuel_interactif/2013/06/13/les-protagonistes-de-l-affaire-tapie-lagarde_3429941_3224.html

Les protagonistes de l'affaire Tapie-Lagarde

Christine LagardeAncienne ministre de l'économie
La directrice générale du FMI a été entendue fin mai par la Cour de justice de la République, qui a le pouvoir de juger les infractions commises par des ministres pendant l’exercice de leurs fonctions. A l’issue de cette audition, elle a été placée sous le statut de témoin assisté.

Mme Lagarde est mise en cause pour avoir donné son accord, en 2007, à la procédure d’arbitrage et pour avoir refusé de déposer, dans les délais impartis, un recours contre une décision défavorable à l’Etat.

Mme Lagarde a nié toute intervention de l'Elysée.
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