フランソワ・オランド仏大統領はこれまで、「自分は金持ちが嫌いだ」といってきたが、4日の北大西洋条約軍事機構(NATO)の会合の折に記者会見し、「自分の存在は一番貧しい人々、弱い人々のために奉仕することにある」、これが原因になっているという見解を絶対に受け入れない。これは自分の生涯にわたる不変の信念である」と話した。同伴者であったパリマッチ誌のジャーナリストのバレリー・トリエルワイラーさんが本を出し、その中でオランド大統領を批判しているからで、これに答えたもの。
偽の世論調査事件などで支持率が低いと言われてきた大統領は、任期の丁度半ばにあり最後まで辞任しないと語った。
バレリーさんがオランド大統領は貧乏人は嫌いだといったのだと陰口をきいているこの本に対し、明快な見解でこれを糾したわけだ。バレリーさん自身の頭の中がたいしたものではないことを世間に知らせた本ということか。
このことで学生時代からオランド氏を知るリール市長で労相であったマルチーヌ・オブリさんは、バレリー・トリエルワイラーさんの本が真実を語っていないことをほのめかしている。
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