仏メディアの旅: サルコジにフランス国家スパイ・謀略容疑　携帯電話盗聴録音からメディアパートが暴露

2014年3月19日水曜日

サルコジにフランス国家スパイ・謀略容疑　携帯電話盗聴録音からメディアパートが暴露

18日、インターネット新聞のメディアパー社はサルコジ前大統領が偽名で使用していた複数の携帯電話の司法盗聴記録の7つを暴露した。この電話はサルコジの弁護士チェリー・ヘルゾーグ（Thierry Herzog）によってニースで購入されていたもの。サルコジとその弁護士の会話によると「サルコジが問題になっていた事件の判事を統御する為の秘密局（キャビネ・ノワー）が仕掛けられていた」とするもので、フランス国家への弁護士や判事を使った謀略スパイ行為が指摘されている。

電話盗聴の記録によると判事のジルベール・アジベール（Gilbert Azibert）氏はベッタンクール事件の仏最高裁判所の条令決定審査担当官の3人に介入していることがわかった。一方サルコジの弁護士はリビア事件での国家機関のスパイを知らせている。

リビアの独裁者カダフィの事件では、電話盗聴されていることをサルコジが通報を受けているのを警察は知っていた。そのためにニースで多くの携帯電話の購入が偽名を使ってなされることになった。

「メディアパート」の暴露は、サルコジとその弁護士に対し判事は権力関与（trafic d‘influence）の容疑で電話盗聴を決定していて、その中でサルコジが定年退職を前にモナコの国家審議員に天下りしたがっていたジルベール・アジベールに対し、もし仏最高裁判所でのベッタンクール事件の情報提供と引き換えに、モナコ側へ推薦の一押しをしてもよいという取り引きが電話でなされていた。これをルモンド紙が3月10日に暴露していたのである。

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