2015年9月2日水曜日

タピ事件でサルコジの右腕クロード・ゲアンがパリ裁判所へ出廷 600億円の税金濫用容疑

サルコジが前仏大統時代のエリゼ宮総書記官クロード・ゲアンは、国の公共財の税金でアディダス社の事業家ベルナール・タピに4億ユーロ(約600億円)を取得させるのに私設裁判を使って有利な判定を担った首謀者として税金濫用容疑で、財政担当裁判官は9月2日朝にパリ大審院裁判所にゲアンの出廷を要求した。サルコジの右腕であったゲアンは弁護士に付き添われて裁判所にやってきたが同弁護士からの発言はなかった。既にパリ検事は6月末に今回の出頭を予告していた。仏国営ラジオ・フランス・アンフォが短く5秒ほど報道。昼の国営放送A2は報道しなかった。


サルコジ前仏大統領のエリゼ大統領官邸側は、仏国立リヨネ銀行とタピとの係争事件を解決するために私設裁判を設けて、スポーツ用品メーカー・アディダスの転売によるタピの損失分として2008年7月に4億300万ユーロ(約605億円)を支払う判決を出すことを、サルコジ側と組織していたと、財政担当の検事側では見ている。

2007年と2008年にはベルナール・タピと当時エリゼ宮総書記官であったゲアンとは頻繁に会合していたことが分かっている。

ゲアンはすでに2014年に拘置されている。タピも組織的犯罪と公共資金横領罪で拘5月に起訴されている。当時サルコジ政権の経済相であった現国際通貨基金(IMF)総裁のクリスティーヌ・ラガルドも起訴されている。判事はセルジュ・トールネイル・ギィヨーム・ダイエフ、クレールテッポウの三人。検事によると、当時の大統領であったサルコジからの指示が出ていたと見られている。

【参考記事】
http://lci.tf1.fr/france/justice/affaire-tapie-claude-gueant-convoque-au-pole-financier-pour-8650934.htmlhttp://lci.tf1.fr/france/justice/affaire-tapie-claude-gueant-convoque-au-pole-financier-pour-8650934.html

http://www.europe1.fr/faits-divers/affaire-tapie-gueant-convoque-au-pole-financier-2508645

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