2015年9月6日日曜日

何故サルコジが大統領選で負けたのか?そしてNKMがなれない理由とは

パリ訪問中のロンドン市長ボリス・ジョンソン氏が9月3日の朝にラジオ・フランス・アンテーに招かれてヨーロッパの移民問題を質問された。その際に同局の待合室でサルコジの「共和党」(Républicains)の№2であるナタリー・コシュシュコ・モリゼ(NKM)が次の2017年の同党の大統領候補に立候補すると語ったのだと話した。今日5日はブルターニュ地方のラ・ボール(La Baule)で「共和党」の夏期講習会があり、フィヨン元首相とジュッペ元首相は時間どおりやってきたが、サルコジ前仏大統領は遅れてやってきた。これはサルコジの演技であることを見抜いたのかフィヨンとジュッペはサルコジが来て8分後にその会場を去った。(パリ=飛田正夫 2015/09/06 6:52日本標準時

残ったサルコは「共和党」はみんなそろって全員で分裂せずにやらなければならないと、二人の元首相が立ち去った中で話しているのは滑稽な演技の失敗であった。本当はこの二人が迎える中でサルコ登場を期待していたのだろう。フィヨンとジュッペはもうサルコとは一緒にやる気がしないのであろう。NKMは福島地震の後で日本にサルコジと訪問し、フランスに帰るとカーン市でのサルコジの大統領選挙運動講演で自分たちは日本の福島を訪問してきた。

大きな波がこんなに高く上がった。サルコジは目を丸くさせ両手を空中に躍らせながら演壇の下で聴衆とともにいたナタリー・コシュシュコ・モリゼ(NKM)に向かって、そうだろうナタリーと言って同意の承認を求めたのである。このときのカメラマンが素晴らしくて素早くNKMの表情を写しだした。彼女は声は出さなかったが同意した表情であった。

二人で嘘を会場のフランス国民にしてみせたのである。福島震災はサルコジに利用されだしにされたのである。サルコジは東京に数時間いてパリに帰ってきていて、福島視察はしなかったのである。嘘をつく政治家は大統領にはなれないということだ。