フランス国鉄(SNCF)で昇級停止のモロッコ人らに 労働裁判所が勝利判決
70年代にフランス国鉄(SNCF)に雇用されたモロッコ系の人たちは、フランス人の同僚に比べて昇級がストップされ、退職するまで同じ地位を余儀なくされてきた。その損害弁償を求め裁判で争ってきたが、このほど15年の闘いに勝利し、一人当たりの罰金平均は20万ユーロ(3000万円)ほどが、800人以上のチバニ(アラブ語で髪がしろくなった人々の意)と呼ばれるモロッコ系鉄道員に渡される判決が労働裁判所(プリュドム)から出た。(パリ=飛田正夫2015/09/23 8:56
日本標準時)
しかしながらSNCF側では国鉄の決まりに従っただけだと言っている。現在もフランス国鉄(SNCF)では欧州共同体以外の国の人々を雇用する事が禁じられている。
私企業などでも、モロッコ人だけでなく外国人の昇級は相対的に差別されていて、諦めている青年もいる。
フランスは既にバルツ仏首相やナジャ教育大臣なども若くしてフランスに来た外国生まれの人であり、国家公務員などの雇用も含めて今後の移民社会の大きな問題となりそうだ。