捜査担当検事が、サルコジ氏との関係を追っているのはどうしてかというと、2013年3月19日の夜に約700キロ近いコカインをバリーズ20数個に詰めてフランスへ運ぶフランスのメガネ大手販売専門メーカー社長アラン・アフルルー(Alain Afflelou)氏の所有する高級ジェット機ファルコン50が、ドミニカ共和国東部先端のプンタ・カーナ(Punta Cana)飛行場で警察に検挙された。その時に同機に乗っていたのがステェファン・クルビ(Stephane Courbit)氏であったからだ。
クルビ氏は、フランスのメガネ大手販売専門メーカー社長アラン・アフルルー(Alain Afflelou)氏の所有する航空輸送運輸会社SNHTSのジェット機ファルコン50を使ったサルコジの3度の旅行代金4千515万円を、SNHTSへ支払っていたからだ。
また、ステェファン・クルビ氏はサルコジ前大統領の友人でサルコジが客になっているロブ・グループ(Lov Group)というコロンビアに投資基金を作る計画で、サルコジの2012年と2013年の私設ジェット飛行機の使用代金をクルビ氏が支払って接待していたからだ。政府高官へのこのような待遇は社会的権力の悪用が考えられ、待遇を受けた方も厳しく罰せられる。
クルビ氏はリリアン・ベッタンクールさんの精神薄弱を利用した金銭問題で裁判所に告訴された後に、この計画を取りやめにしていた。この問題ですでに、公共財乱用の共謀隠滅罪が問われていた。
ドミニカ共和国で2013年に麻薬密輸で逮捕されたパイロットら4人の内の2人パスカル・フォーレ氏(Pascal Fauret55歳)とトブルノ・オドス氏(Bruno Odos56歳)が10月26日に脱走してフランスに帰国していたが、仏警察が起訴した。
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ドミニカ共和国「ジェット機コカイン密輸」疑惑がサルコジ前仏大統領に
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