2015年11月6日金曜日

再犯の危険のある者に「監禁」を許す「ダチ法」に、「仏刑法の基本原理に逆行」と仏裁判所が判決

その11月5日の公報に「ダチ法」の廃止が裁判で決まったことが掲載された。監獄監督官のアデリンヌ・アザン弁護士はパリ南部郊外のフレスネにある「社会医療法律監禁センター」(CSMJS)は、拘置を終わらせ、危険性を軽減する道もなく、教育計画も無く、職業的、社会文化的なものも精神医療さえも受けられないと指摘。これは刑法の定める目的に一致していないと批判していた。サルコジ前大統領がかって自分の刑罰政治のシンボルとして作った監獄への「監禁」法でサルコジの友人ダチ前法務相の名前で「ダチ法」(2008年2月25日施行)とよばれ、15歳以下の一度刑を勤め上げた再犯者に課せられる法律で、性格の異常性で危険性がまだあると考えられる人を拘置できるもの。(パリ=飛田正夫2015/11/06 2:30日本標準時 )

監獄監督官のアデリンヌ・アザン弁護士は、彼らが入れられる「社会医療法律監禁センター」(CSMJS)を調べ、この「監禁」法は、既に49回ほど使われているが、これは「フランス刑法の基本原理に逆行」しているとして、そこに法律が要求する義務の施行が見られない事実があることを指摘し、その廃止を要求していた。

【参考記事】
http://www.la-croix.com/Actualite/France/La-controleure-des-prisons-recommande-l-abrogation-de-la-retention-de-surete-2015-11-05-1376827

http://www.20minutes.fr/societe/1724271-20151105-controleur-prisons-recommande-abrogation-retention-surete

http://www.liberation.fr/societe/2015/11/05/la-controleure-des-prisons-recommande-l-abrogation-de-la-retention-de-surete_1411393

http://www.afp.com/fr/info/la-controleure-des-prisons-recommande-labrogation-de-la-retention-de-surete