2015年12月4日金曜日

ドイツも英国に次ぎ ダエッシュ=イスラム主義国家組織(IS)攻撃を議会承認

4日ドイツ連邦議会はダエッシュ・イスラム主義国家組織(IS)への空爆を展開している連合国側への参加を基本定数630議席中503議席の賛成で承認された。1200人の軍隊を上限に展開がなされる。これはドイツにとっては外国での最大級の参加となる。ドイツは6機のトルナド偵察機をシリアに派遣する予定だ。またフリゲー艦船を一艘、フランスの空母「シャルルドゴール」側に付ける。一方、欧州勢は、ロシアがシリアのダエッシュ・イスラム主義国家組織(IS)を救済するためにこれを攻撃しないで擁護し、かつシリア反体制側蜂起市民を爆撃していることに強く反対し、ロシアとの連帯を批判している。(パリ=飛田正夫2015/12/04 20:43日本標準時 )

旧東ドイツ政党与党だった社会党統一党PDSの後進である左派党のDie Linkeや緑の党などは、「欧州勢側に確固とした戦略が見られない」として、厳しくこれに反対している。この後に続く、緑の党のアントワーヌ・フォフレイティー氏の発言は国営ラジオ・フランス・アンフォなどでも省略されているところだ。つまり同氏は、「ISと闘うのは賛成だ」「しかし空爆が一つの戦略でしかない」(…)「いったい、アサドは欧州勢側なのか?そうでないのか?」「このことは不明確なままでは置けないことである」と言っているのである。アサドはフランスのサルコジ前大統領の時代から親密に付き合ってきていることもあり、週末から始まる地方選挙への影響もあるので、フランスのラジオはわどい事情は話さないようにしているのだろうか。オランド仏大統領は、ロシアの連合国側への参戦はシリアのアサド(Bachar el-Assad)大統領を国外追放することを条件にしている。これがプーチン大統領は受け入れられないのは、これまで独裁者を支援してきたからだ。ドイツ法相のヘイコ・マッス氏は軍事的な解決策だけでは駄目だが、これなしでも駄目だとベルリンの
11月13日のパリ同時テロ射殺事件の後、フランスのオランド大統領が欧州共同体に支援を呼びかけていた。

【参考記事】
http://www.huffingtonpost.fr/2015/12/04/allemagne-engagement-coalition-anti-daech_n_8717254.html

http://www.leparisien.fr/flash-actualite-monde/syrie-l-allemagne-rejoint-les-operations-militaires-contre-l-ei-04-12-2015-5339317.php
http://fr.euronews.com/2015/12/03/l-armee-allemande-bientot-en-syrie-contre-daesh/
http://www.24heures.ch/suisse/suisse-s-engager-droit-humanitaire/story/30638444