(パリ=飛田正夫
2016/01/31 16:19日本標準時)シリアやアフガニスタンの人々が貧弱なボートでトルコ沿岸西部からギリシャへ渡る途中のトルコ沖で遭難し、少なくとも33人が死亡したと30日に発表された。犠牲者の中で子供は5人いた。75人が救助されたが乗船していた人数はわかっていない。冬の寒い季節になっても一向に欧州へ移動する難民の数は減らない。国際移民局では冬の気候のために遭難の危険性が増加し海での死亡率が上がることを警戒していた。海岸などに子供の溺死体が打ち上がっていて、今後の捜査で犠牲者の数は更に増える模様。エーゲ海では遭難が相次いでいて28日にギリシャのサモス島沖で24人が溺死した。その内の10人が子供だった。
昨年はギリシャに着いた難民の数は85万人だ。国連高等難民審議官によると、今年1月からでは既に、イタリアへは2200人がギリシャへは44040人が地中海を渡っているのが数えられているという。