2016年1月8日金曜日

臨時政府締結を前に リビアで警察養成所が自爆テロ 55人以上が死亡

(パリ=飛田正夫2016/01/08 14:37日本標準時(パリ=飛田正夫2016/01/08 14:37日本標準時)1月7日現地時間、朝8時30分(フランス朝7時30分)、リビア北部のゼリチン(Zliten)は東部のトリポリから170キロにある。ここの警察養成所が自爆テロに狙われ襲撃された。少なくとも55人以上が死亡、127人が負傷した。テロは、訓練中の給水トラックに載積した爆発物が仕掛けられていて、これが爆発。現場には約300人ほどが近くに集まっていた。犯行声明はまだない。現在リビアはトリポリを占拠する側と国際社会の承認する東側との二つの政府が対立している。この二つの政府は昨年12月17日に一か月後の2016年1月17日以前までに国連(ONU)の庇護の下に臨時政府を締結することが調印されていた。この両者の対立の隙を今回のテロは狙ったもの。


トリポリの東部450キロのシルト(Syrte)の町を占領しここを拠点に領地の拡大を図るダエッシュ=イスラム主義国家組織(IS)が、サルコジ前大統領の行ったリビア空爆の後の混乱以来これに乗じて浸透していた。

欧米はリビア両政府がリビアに3000人いるといわれるISと闘うためにも一刻も早く一つの政府に終結することを勧めている。

【参考記事】
http://www.liberation.fr/planete/2016/01/07/libye-pres-de-55-morts-dans-un-attentat-suicide_1424839
–https://fr.news.yahoo.com/libye-50-mors-attentat-contre-centre-police-101244403.html
http://www.leparisien.fr/international/libye-plusieurs-morts-dans-un-attentat-suicide-07-01-2016-5429185.php
https://fr.news.yahoo.com/libye-50-mors-attentat-contre-centre-police-101244403.html