(パリ=飛田正夫
2016/02/02 4:27日本標準時)1日、キューバ共和国国家評議会議長(大統領兼首相)のラウル・カストロ氏がパリ公式訪問した。これは欧米では初の訪問で1日夜のエリゼ大統領官邸での晩さん会で終了する。両国は経済関係の回復でフランス側とキューバ側の企業の各種のプラント調印があった。昨年5月に欧米の大統領として初めてキューバを訪問したフランスのオランド大統領は、オバマ米大統領が米議会で宣言していたキューバへの経済的制裁包囲網の解除を同様に宣言していた。今でも米国はキューバへの資本投資や観光が禁止されて完全な経済包囲網が解かれてないが、両国の外交関係は緩和して良い方向に進んでいる。同様にキューバのフランスへの借金の一部21200万ユーロ(約318億円)を取り消しにして、「仏-キューバ投資基金」に割り当てることになった。