(パリ=飛田正夫2016/02/07 13:55日本標準時)6日、サルコジを起訴する調査が終了したと「メディアパー」などによって報道された。パトリシア・シモン判事とクレール・テッポウ判事が担当している事件だ。破棄院は当事件での容疑者サルコジ前大統領とサルコジの弁護士チェリー・ヘルゾーグ及びジルベール・アジベール裁判官の3人の否定している盗聴会話録音の有効性を3月22日に宣言することになった。そのためにサルコジ前大統領は積極的犯罪、職業秘密漏洩、権力関与などの罪で軽罪裁判所送りになる恐れが高くなっている。この事件はサルコジ前大統領がベッタンクール事件で裁判で容疑者になっている時に、この裁判の動きを知るために内部の裁判官ジルベール・アジベール(Gilbert Azibert)に情報提供を求めたもので、それと交換にアジベールが望んでいたモナコ公国の重職をサルコジが一押ししてやるというやり取りが携帯電話の盗聴から暴露されたもの。この携帯電話はサルコジの弁護士チェリー・ヘルゾーグが偽名ポール・ビスムッス(Paul Bismuth)の名前でサルコジに連絡用として、ニースで買い求め使わせていたものだ。
サルコジと弁護士ヘルゾーグとジルベール・アジベールの会話が今回、各紙に公表されている。2014年2月5日の会話では 、サルコジ前大統領はヘルゾーグ弁護士に対して、アジベールの事で「私が、彼を応援してあげる!」「私が、彼を援助してあげる」と強調して弁護士がサルコジに買い与えた携帯電話で語っている。2014年2月23日に、このことでモナコ公国をサルコジ前大統領が訪問した。弁護士はジルベールに一言何か気の利いたことを言ってほしいとサルコジに求め、サルコジは、25日には「ことが動き出す」と答えている。しかしそれが実現する前に携帯が盗聴されていることに気がついたようで、サルコジは余り知らない人の事だからとしてこれを取りやめにした。ジルベール裁判官の希望は実現しなかった。
【参考記事】
http://www.lexpress.fr/actualites/1/societe/affaire-des-ecoutes-sarkozy-azibert-les-juges-ont-clos-leurs-investigations_1761164.html
http://www.leparisien.fr/faits-divers/affaire-des-ecoutes-sarkozy-azibert-les-investigations-sont-terminees-06-02-2016-5521699.php
http://www.lanouvellerepublique.fr/France-Monde/Actualite/24-Heures/n/Contenus/Articles/2016/02/06/Affaire-des-ecoutes-Sarkozy-Azibert-les-juges-ont-clos-leurs-investigations-2616236