2016年4月1日金曜日

リヨンで新たな神父のぺドフィルが浮上、リヨン大司教は復活祭典礼で犠牲者の存在を承認

(パリ=飛田正夫2016/04/01 9:15日本標準時31日に、リヨン市内の第2区の神父が新たな性犯罪を未成年女性にしていたことがインターネット 「 M6infot」 で明かされ、これを追認する型で国営ラジオ・フランス・アンフォは予審判事が神父への予備調査を開始したことを報道した。この事件は被害者は2006年にとっくに報告はして、捜査が開始されたが、最終的に何もなかったことになっていた。この新証人のネット告発により、リヨンの大司教を取り込む未成年者への性犯罪は更に火に油を注ぐことになり、15年ほど前のこの事件が再審査される。今の所は、バルバラン大司教は、ぺドフィル(未成年者への性愛犯罪)事件があったことなど何も隠してはいないと主張している。しかし、3月28日の復活祭での典礼では、バルバラン氏は、神父のぺドフィル行為で犠牲になった未成年者への、個人的な許しを請いこれを祈念していたとフランスのメディアでは言っている。暗に犯罪を認めていることになる。
加害者として訴えられて新たな話題を作っている神父は、リヨンに二つある駅のリヨン・ペラッシュ近くで今も現役である。

3月30日にはリヨン大司教バルバラン氏は、15歳以下の未成年への性的暴力行為を知りながら訴え出なかった罪と、他人を危険に落としめた罪状で予審判事の家宅捜査を受けた。
裁判所の検事の狙いは1986年から1991年に同じリヨンの神父ベルナール・プレイナ氏が、リヨン郊外でボーイスカウトの未成年者への性的暴行を働いて起訴されている。この神父の犯行をキリスト教会の指導的立場にあるリヨンの枢機卿バルバラン氏が知っていながらも目をつぶって、見逃して隠していたかどうかが問われている。

【参考記事】
http://www.leparisien.fr/faits-divers/lyon-un-autre-pretre-soupconne-d-agressions-sexuelles-31-03-2016-5675839.php
http://www.liberation.fr/france/2016/03/31/affaire-de-pretre-pedophile-a-lyon-un-nouveau-suspect_1443206
http://www.20minutes.fr/lyon/1817475-20160331-affaire-pedophilie-lyon-nouveau-pretre-soupconne
http://www.franceinfo.fr/fil-info/article/nouveau-cas-d-agression-sexuelle-impliquant-un-pretre-lyon-778889