2016年4月20日水曜日

ルポルタージュ・サン・フロンチェー(RSF)は「パラノイヤ的指導者のジャーナリスト弾圧」と題し 報道の自由度を発表 日本は世界72位


(パリ=飛田正夫2016/04/20 15:00日本標準時)4月19日、パリのフランス通信(AFP)近くに本部を持つ非政府組織(NGO)ルポルタージュ・サン・フロンチェー(RSF)が新聞の自由度やジャーナリストの安全性の観点から国際的な番付をした2016年版を発表した。この図は世界の独裁者や精神異常の首相・大統領を持つ国と一致している。日本は5段階評価の色分けでは真ん中のオレンジ色にランクされ、11ポイント下落し世界72位で安倍晋三首相に対する多くのメディアの自己検閲と独立性の欠乏が指摘された。国際番付では最下位が紅海に面するエリトリアで180位。北朝鮮は179位。ツルクメスタンは178位。上位ではヨーロッパのフィンランドが2010年以来1位を守り続けている。2位はオランダ。3位はノルウエー。フランスは45位。

ポーランドは29位が47位に後退した。チュニジアは30ポイント上昇して96位になった。ウクライナは22ポイント上がり107位。

一番危険な国は、黒色でシリアやアフガニスタン、リビア、イラク、中国などだ。次にプレスの自由がない国は赤色のロシア、インド、アルジェリア、インドネシア、メキシコなどだ。次がオレンジ色でブラジル、モンゴル、イタリア、ユーゴスラビア、アフリカ西海岸、アルゼンチンや日本が入る。

黄色はスペイン、英国、フランス、北アメリカ、カナダ、オーストラリアと南アフリカなどだ。もっともジャーナリストの自由があるのは北欧とドイツとなっている。RSFによると、2016年は中東とアフリカで評価が下がっているが、ヨーロッパでも下がり気味だと見ている。
https://rsf.org/en/news/2016-world-press-freedom-index-leaders-paranoid-about-journalists

【参考記事】
https://rsf.org/en/news/2016-world-press-freedom-index-leaders-paranoid-about-journalists
https://rsf.org/en/nice-postcard-pacific-not-asia
https://rsf.org/en/actions/protecting-journalists
http://www.franceinfo.fr/emission/france-info-junior/2015-2016/en-2015-58-journalistes-ont-ete-tues-dans-le-monde-09-11-2015-15-18
http://www.franceinfo.fr/actu/monde/article/la-paranoia-des-gouvernements-menace-la-liberte-de-la-presse-en-europe-reporters-sans-frontieres-783623
En 2015, 58 journalistes ont été tués dans le monde