2016年5月28日土曜日

マドリッドのプラド美術館でボッシュ死後500年記念展

プラド美術館で、プリミティブ・フランドル画家のヒエロニムス・ボッシュ(ボス)(Jérôme Bosch)の死後500年を記念した展示会が、2016年5月31日から11月11日まで展示されると27日に発表された。その内の21枚が絵で、8枚がデッサンで全体の展示の75%がボスの作品になるという。通常はマドリッド、ロンドン、ベルリン、パリ、ニューヨークなどに散らばっているもので一同に会して見る事ができる貴重な機会となっている。ボスの生誕地オランダのボワ・ル・デック(Bois-le-Duc)で展示会が2月から4月にかけて開催されていたが、プラド美術館などの主要作品は展示されていなかった。プラド美術館が世界最大のボスの作品を所蔵しているのは、16世紀にスペイン王フェリペ2世のコレクションによるところが多い。聖人画や悪魔の絵などに及ぶ幻想的創造的なこの芸術家は有名になる前に、彼を祖先の一つとするシュールレアリズムの芸術家によって、19世紀末に再発見された。


世界の9人の専門家がオランダに集まり委員会を結成し、最近プラド美術館に保存されているボスの作品6点ある内の3点が画家自身が描いたものであると決定した。その3点は、「La pierre de la folie」、「La tentation de Saint-Antoine」、「table des pêchés capitaux」である。中世美術専門家のジュネーブ大学のフレデリック・エルシング(Frederic Elsig)教授は、「La pierre de la folie」と「La tentation de Saint-Antoine」はボスのカタログから弟子達が起こして作ったもので、「table des pêchés capitaux」は、ボスのアトリエの作品だと考えていた。

開催は5月27日から––11月11日まで。

【参考記事】
https://www.rtbf.be/culture/arts/detail_jerome-bosch-fete-ses-500-ans-a-madrid?id=9256526

http://www.france24.com/fr/20160527-madrid-celebre-le-genie-jerome-bosch-500-ans-apres-mort

http://www.ladepeche.fr/article/2016/05/27/2353411-madrid-celebre-genie-jerome-bosch-500-ans-apres-mort.html