2016年6月21日火曜日

英国の欧州残留支持はヨーロッパ大陸で54% フランスでは41%

(パリ=飛田正夫21/06/2016 12:28:01 日本時間)ヨーロッパでは、英国が欧州共同体に残る事をどちらかというと希望していると答えた欧州残留支持者は54%いて、欧州離脱を希望しているのが21%、未回答が25%いた。6月20日に発表されたドイツのベルテルスマン基金による世論調査の発表を同日にルモンド紙が報道している。英国がヨーロッパに残ることをスペインとポーランドは希望していて、それぞれ64%と61%いたが、フランス人は41%しかいなかった。フランス人は英国が欧州離脱してもそれが破壊的な結果を招くものではないと見ているらしい。ヨーロッパではほとんどの国の10%は英国の欧州離脱は良い事だと見ている。英国が欧州離脱しても欧州共同体(EU)に与える影響はないもないと見ているのは、ドイツとポーランド以外のフランスやイタリア、スペインではそれぞれ55%、49%、47%いた。これと同様な意見は英国では48%であった。ヨーロッパ大陸に住むドイツ人、フランス人、英国人、イタリア人、スぺイン人、ポーランド人への10992人をサンプルにした世論調査結果だ。

英国内の欧州離脱派内で、離脱後の英国がうまくいくと考えている人は55%いたが、13%は悪くなると心配している。32%は、大きな変化はないと考えている。

英国の欧州残留派を支持し投票しようとしている59%の人は英国にとって悪い結果を招くのではないかと考えている。11%が良くなるとし、30%が変化はないと見ている。

欧州離脱の論議が自国でもし問われた場合では、フランス人は52%(48%はヨーロッパからフランスが出ることを望むとしている)、イタリアは54%、ドイツは62%、ポーランドは66%、スペインは77%が欧州残留派であった。

英国も自国も欧州共同体に残るべきだと考える親ヨーロッパ派ではその72%が、欧州離脱主義に反対している。ヨーロッパに疑惑を持っているのは30%であった。

51%の英国人は欧州共同体に関する情報が少ないと言っていることがわかった。同様な感想はポーランドで47%、フランスは26%で、ドイツは19%しかなかった。

とくに政治・経済的な欧州共同体への共同を希望するかとの質問には、「更に必要だ」という英国人は31%であった。43%が「もっと少ない共同」を希望している。

他の国では欧州共同体との共同を支持する者はより多くなっている。フランスは49%、ポーランドは50%、ドイツは59%イタリアは71%、スペインは78%となっている。

【参考記事】
http://www.lemonde.fr/international/article/2016/06/20/brexit-les-europeens-plutot-contre-la-sortie-du-royaume-uni_4954179_3210.html