2016年6月28日火曜日

英国はトリプルAAAも喪失 欧州離脱を英国議員75%が後悔 

(パリ=飛田正夫 日本時間6/28/2016 7:23:10)独・仏・伊の首脳は27日にベルリンに会合し欧州共同体から離脱を決定した英国を英国が決めたのだから尊厳するとし欧州離脱で交渉はしない方針だ。欧州離脱が決まてから初めて議会で発言したキャメロン英首相は、欧州共同体(EU)との関係を作ってゆく方針だと話し、欧州離脱を提案した人が何を言っているのかと、議員たちから失笑を買った。欧州残留を主張しているスコットランドでは英国が悪化を重ねることを心配している。ロンドンの金融大手本社の集まるシティ地区からは事務所を離陸のパリやパリ周辺のイルドフランスに移す動きが始まっていて、テレビでも話題になった。



英国が欧州共同体でなくなれば本社を置く意味がないし、大陸で仕事をするのにも関税がかかる。27日にはユーロ買いで銀行にはユーロが無くなった。スターリング(ポンド)の暴落で、政府発行の外貨建て国債や政府保証債の元本や利子支払いの安全ランクを示すソブリン格付け評価でのトリプルAAAを失った。Aひとつを失うことの重大性をメディアは説明してない。しかしフランスが16日にトリプルAAAを喪失したことについては、2012年1月に、フランスがトリプルAAAを失った時に、ロワイヤルさんは、「サルコジ氏は、自分は何も責任がないふりをしているが、大統領(サルコジ)自身はこれを失えば自分は死んでしまうと発言していたはずで、それほどに重要な事件なのだ」と話しているが、評価の仕方でピントこないのだ。20点評価になれたフランス人にはその意味がピンと来ないだろう。フランスの評点方式では20分の20なら、100点で満点だと考えるから、20分の19点というのは、たいした問題ではないとして、その重大性がわからない。トリプルAAAを失うことは金融市場では大変な事件なのである。(文字数 ;774)

【参考記事】
http://www.capital.fr/bourse/actualites/l-autorite-bancaire-de-l-ue-quitterait-londres-a-cause-du-brexit-1141987
http://www.letelegramme.fr/monde/brexit-voter-out-et-s-en-mordre-les-doigts-27-06-2016-11124494.php#closePopUp