2016年6月16日木曜日

アレバが 部品製造で書面改竄 グリンピースが発表

(パリ=飛田正夫6/16/2016 3:46:10 日本時間)環境保護団体グリンピースが6月16日朝に発表したところによると、フランスの原子力産業アレヴァ(Areva)のブルゴーニュ地方にあるクルゾ(Creusot)工場で生産された原子炉の部品の品質証明書が改竄されていることを明かしている。米国、スペイン、ブラジル、スイス、スエーデン、英国など世界12カ国の15基の原子炉の部品がソーヌ・エ・ロワール県にあるクルゾ(Creusot)工場で生産されている。これに対しアレバ側ではどんな危険も無いと考えている。しかしこれが事務的な単純な問題でしかないことを非政府組織(NGO)側は信じられないのだとアレヴァではいっている。グリンピースの問題にしているのはどうでもよいような部品ではなくて、原子炉の蓋とか蒸気タービンや加圧器などであって、原発基地でもっとも高熱の放射能と直接接触する箇所であって、原子炉の圧力で壊れやすくなっていることを心配している。16日朝の国営ラジオ・フランス・アンフォに出演した原子力とエネルギーの独立機関フェイズ・パリ(Wise Paris)所長イヴ・マリニャック氏は、原発基地での部品の製造での品質基準は絶対に守られなければならないと話している。



ノルマンディーの突端にある原発燃料再生処理工場(コジェマ)があったので有名だが、アレバは、昔はコジェマと言っていた。アレバは今から15年前に他の会社との合弁で再編されフランス国が86%出資する事業体で原発基地建設とその保守を専業としている。ニジェール・モンゴル・カザクスタン・米国・オーストラリアなどでウラニュウムの採掘もやっていたが、カナダのウラン鉱山会社ウラミンを高額で買収したが鉱脈のない不当たりであったことが、当時アレヴァ社長であったアンヌ・ロベルジョンは経営者としての資質やその周辺での夫君の株投機などが疑惑視されている。

従業員は世界に45000人ほどいてその内の三分二はフランスで働いている。フランスのフラマンヴィルや中国、フィルランドで建設されているが問題が多く2010年以降は利益が下降していて出ていない。2011年の福島の原発事故ではアラバは契約を失った。第三世代の欧州型可水圧式原発(EPR)基地の建設が遅れている。フラマンヴィルでは8年間遅れ、フィルランドでは9年間の遅れとなって建設資金も3倍と跳ね上がり賠償金問題となっている。