2012年4月7日土曜日

仏原発火災事故 第一次冷却回路の放射能汚染漏水流出を グリーンピースが重大視

セーヌ・マリティーム県のパンリー(PENLY)原子力電力所(フランス電力EDF)の第2号機で5日の12時20分ごろに起こった火災で、原子炉は自動停止した。火災はポンプの弁からの油での延焼だというがその原因はわかってない。環境保護団体のグリーンピースの原発専門家であるヤニック・ルーセレ氏は、「みたところは環境にも健康にも外部には影響はないものと見られが事態は重大だ」と話す。「危険度は7段階の1に位置づけられている。それは放射能汚染水が外部に流れ出ずに収容されたからだ」、「したがって、我々は安全性の面からは、直接に炉心部の熱を外部に放出する第一次冷却水回路の水漏れを危険視するのである。安全は不十分だと厳しく捉えるのである」と話し、このタイプの事故は安全性の面から非常に重大であるとしてフランス全土にあるEDFの原発基地の冷却回路用ポンプの再点検を訴えている。



EDFが夕刻19時30分に査定する前に、第一次冷却回路の漏れのあったポンプの弁の不都合は深夜に修復されたと国家原子力安全局では漏れの停止を発表している。

EDFではポンプの検査に備えて第一次冷却回路の圧力と温度を下げるとしている。流れ出た放射能汚染水の量は依然として不明のままだ。しかしEDFでは漏れた放射能汚染水の回収は保証されていて環境に与える影響はないとしている。

追記: 放射能汚染水は毎時2300リットルで23時まで流れ出て漏れていたとパリジャン紙のビデオでは報道されていたが、理由はわからないがこの映像報道は6日の17時20分ごろに削除された模様だ。



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