(パリ=飛田正夫)11日、インドのカシミール地方のスリナガル(Srinagar)で戒厳令が出ているにもかかわらず、市民側の抗議者が3日間に渡り警察と衝突し11日には首都スリナガルの南やく25キロにある軍事飛行場に侵入しようとした。警察側は実弾を市民側に何度も撃った為に30人が死亡した。300人近くが負傷しその内の100人が警察側で病院は麻痺状態だと報道されている。原因は、カシミール独立要求の蜂起者らが2010年に殺害された事件が基本に尾を引いているものと言われる。8日に政府軍によって殺害されたイスラム集団ヒズグル・ムジャーヒディーン(Hizb-ul Mujahideen)の中心者であったビュルハン・ワニ(Burhan Wani)の事件で、9日から、同胞の怒りが噴出し戒厳令を破って抗議集会を組織していた。市民組織の報道によると警察は負傷者の乗る救急車を襲ったという。ジャンムー・カシミール州政府では電話網とインターネット網を切断して抗議の波紋が拡大するのを阻止した。リベラション紙などの仏メディアが報道している。
1947年以来インドとパキスタンとはカシミール地方で争って伊いて、両国はカシミール地方が自国の領土であることを宣言している。イスラム集団はカシミール地方の独立もしくはパキスタン側に近い立場をとっているという。この争いでの暴力事件は最近は減少していたが、今回の殺傷事件が新たな暴動を再発させることが心配されている。(文字数 ;631)(投稿日本時間 ;午前12時37分)
【参考記事】
http://www.liberation.fr/planete/2016/07/10/inde-dix-huit-personnes-tuees-au-cachemire-apres-la-mort-d-un-chef-rebelle_1465344
http://www.romandie.com/news/Cinq-nouvelles-personnes-tuees-dans-des-heurts-au-Cachemire/719351.rom
https://asialyst.com/fr/2016/07/11/inde-emeutes-meurtrieres-au-cachemire-apres-la-mort-d-un-chef-hizbul/
http://www.20minutes.fr/monde/1887147-20160711-inde-30-morts-en-trois-jours-de-violences-au-cachemire