2006年ゲアンの執務室に2回持っていった。そこにサルコジがゲアンといて、次は自分の部屋に直接持ってくるようにいわれて、3回目はゲアンの部屋の上にあるサルコジの所に持っていったという。鞄の中身はそれぞれ1回目と3回目は150万ユーロ(約22500万円)が、第回目は200万ユーロ(約3億円)が入っていたのだとタキエジンは「メディアパー」の質問に答えている。
皮鞄の中身をゲアンやサルコジは確認して現金をかぞえたのかとの質問には、私の前ではしなかったとタキエジンは答え、勿論中味が何であるのかは知っていると言っている。普通の市民の乗る飛行機で手荷物としてこれだけの現金を持ってきたのならば、税関で捕まらなかったのかとの質問には、カダフィの金庫番がそれは事前にゲアンへ連絡しておくので心配はないということで、それを信じたという。飛行場に着くと15分ぐらいでゲアンに連絡し、会う約束をゲアンの方が指定してきたという。内務省に行くと名前を言うと何も聞かれずにそのままゲアンやサルコジの所に通されたのだという。タキエジン氏のインタビューでの暴露宣言はラジオrfiの【参考記事】として掲載した。ビデオは最後部にある。
サルコジとは何を話したのかというと、鞄の中の現金にかんしては一言も触れることはなかった。看護婦の話がでたという。これはリビアの独裁者カダフィ大佐の元に400人ほどの子供達にエイズ感染させた責任者だとして捕虜にしていた5人のブルガリア人看護婦とパレスチナ人の医師1人を解放している。これはサルコジが2007年夏に大統領選挙で勝利してその年の暮れの話しだった。前のサルコジの婦人セシリアの力によって解放されたとして大きな話題になった事件であった。
この時に身代金交渉ではサルコジ側から、1人当たり100万ユーロ(約1500万円)がカダフィ大佐に支払われたという報道があったと記憶する。解放されたリビアの飛行場にはゲアンやアラブ出身のリビア在仏青年大使の姿もあった。この人たちが計画した解放だったと誇っていた。
【参考記事】
http://www.rfi.fr/france/20161115-libye-sulfureux-ziad-takieddine-denonce-remises-valises-argent-sarkozy-gueant
https://www.mediapart.fr/journal/france/151116/takieddine-j-ai-remis-trois-valises-d-argent-libyen-gueant-et-sarkozy?onglet=full
http://www.la-croix.com/France/Libye-Takieddine-dit-avoir-remis-5-millions-d-euros-a-Sarkozy-2016-11-15-1300803244