アナウンサーのダヴィッド・プジャダスは大統領のこの決定は誰も発表の直前まで知らなかったもので側近も知らされてないと話した。しかし電話で閣僚の何人かには今日の午後にオランダが話していたという情報もある。マニュエル・バルツ仏首相はオランダが大統領選挙に立候補しても自分は出ると言っていた為に、現役の大統領と首相が揃って立候補することが社会党内の争いと分裂を物語ることになるとして問題視されていた。
オランドは2017年の仏大統領選挙に出る予定であったのだろうが、1日の左派のプリメール登録開始日に一番乗りで立候補の声を上げた元経済相のアルノンブールが、オランダがプリメール以外から立候補するとしたらそれは社会党を尊厳しないことになると釘をさして発言していた。
オランド大統領は世論調査の見解では大統領選挙予測では4位で人気がないとされていた。オランドは誠実な人である為に、この誤りやすい世論調査会社の数に大分魔を受けていたようだ。世論調査会社の社長がテレビに出演していたが、このオランドの今日の決断を予測できず、オランドは大統領選挙に出ると考えていたようだ。
今後の左派陣営の事を考えてバルツ首相に道を譲った形となった。バルツは明日はナンシーを訪問するが、3日にはパリで閣僚会議があるのでその時に立候補が発表されるだろうと見られている。
フランスのメディアではこのオランドが仏大統領に立候補をしないという発表があってから、様々な反応が紹介されている。左派では元経済相でこれを辞任し左派のプリメール外で立候補を既に宣言しているエマニュエル・マクロンは、オランドの決断は勇気ある尊敬すべきものだと深い感動を持って短く話した。ジャーナリストのオランド批判の言葉を探そうとする質問にはマクロンは思いの他に厳しくそのジャーナリストの質問を制止している。
これに対し、社会党と左派のプリメール参加を拒否している左派党のジャンジャック・メランションは電話でのインタビューでは、オランダの失敗なのだと批判している。