IMF総裁ラガルドに有罪判決 有名人なので禁固刑1年と罰金は特別回避措置
この私設簡易裁判を組織したことをラガルドは国の公共利益を考えたためだと論じているが、事業家ベルナール・タピの持っていたスポーツ用品アディダス社の転売倍賞を裁く私設簡易裁判を組織してタピを勝たせて、403百万ユーロ(約500億円)もの金を国営クレディ・リヨネ銀行に賠償金として国費で支払わせたことは、このラガルドの言葉とは逆行している。公共資金横領であり権力関与罪として裁かれるべきものだ。この件に関しては、既にタピに対しては、国が支払ったタピへの賠償金の全額をフランス政府に返済する判決が2015年3月9日に出されている。
これがタピ事件と呼ばれるものでもあるが、同時に1980年以来タピの友人としてサルコジ前大統領やクロード・ゲアン元エリゼ大統領官邸総書記官がいるわけで、タピのために簡易裁判を組織したのは当時のクリスチャン・ラガルド経済相やその官房長官のステファン・リチャー現フランス・テレコム社長だけでなはないことは容易に想像がつくが、ラガルドはこれを否定しているだけでなく偽造判決に介在してなどいないと主張している。
【参考記事】
http://tempsreel.nouvelobs.com/justice/20161216.OBS2775/affaire-tapie-la-colere-froide-de-christine-lagarde.html
http://www.leparisien.fr/faits-divers/le-procureur-au-secours-de-christine-lagarde-16-12-2016-6461466.php
http://www.europe1.fr/societe/arbitrage-tapie-le-risque-de-fraude-ma-echappe-dit-christine-lagarde-2928335
http://tempsreel.nouvelobs.com/justice/20161216.OBS2775/affaire-tapie-la-colere-froide-de-christine-lagarde.html
http://tempsreel.nouvelobs.com/justice/20161216.OBS2775/affaire-tapie-la-colere-froide-de-christine-lagarde.html