2017年6月30日金曜日

バチカン№3の枢機卿が未成年者への性愛罪でオーストラリア警察に告訴

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎30/‎06/‎2017‎‎-11:08) 2014年にフランソワ・ローマ法皇がバチカンの財政を透明化するために金庫番として任命されたジョージュ・ペレ枢機卿(76歳)はバチカン№3の地位についていて、1970年、1980年、1990年のぺドフィル(未成年者への性愛)に遡る犯罪に関してはローマで2016年末に警察に尋問されていた。29日にオーストラリア警察にぺドフィル(未成年者への性愛行為)の罪で公式に告訴された。ペレ枢機卿はカトリックの教師のぺドフィル犯罪を保護し隠した覚えはないと、自分は無実だと猛烈にこれらを否定している。仏国営ラジオ・フランス・アンフォなどが報道している。

オーストラリアのトニー・アボ元首相によるとオーストラリアのキリスト教界ではかってない偉大な人物で、伝統的カトリック教会の価値を擁護していた枢機卿であったといっている。4年間に渡るカトリック教会へのオーストラリア国家規律委員会の調査によると幾つかの教区では司祭の15%以上がぺドフィル行為をしていたことがわかっている。4444件のぺドフィル行為がオーストラリアの教会責任者側に報告されていたという。犠牲になった子供の平均年齢は男子で11歳、女子では10歳だという。

ジョージュ・ペレ枢機卿は1966年にローマで司教になり、1971年にオーストラリアに帰ってきてカトリックの階級を登っていたが、1996年にメルボルンの大司教に2001年にはシドニーの大司教に任命されていた。7月18日にメルボルン裁判所に出廷する。

【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/societe/religion/pedophilie-de-l-eglise/pedophilie-dans-l-eglise-le-numero-trois-du-vatican-inculpe-pour-d-anciens-abus-sexuels_2260391.html