2017年7月27日木曜日

ドイツの大聖堂で547人以上の聖歌隊の未成年者が性的暴力の被害 教皇の兄弟が担当した時代にも

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎26/‎07/‎2017‎‎-20:25)州都にミュンヘンを持つドイツのバイエルン州のレーゲンスブルク(Regensburg ou Ratisbonne)聖堂で儀式を荘厳する聖歌隊の少年らが1945年から1990年代初めまでの間に少なくとも547人以上が、食事を取り上げられるとか打ちのめされるとかの不当な扱いや性的暴力などを受けていたと7月25日にウルリチ・ウェバー(Ulrich Weber)弁護士が暴露した。パリジィエン紙の報道によると1964年から1994年の間はローマ教皇ベネディクト16世の兄弟のゲオルグ・ラチジンジェー(Georg Ratzinger)枢機卿がこの聖歌隊を担当していたという。93歳のラチジンジェー枢機卿は中世の975年にこの大聖堂に設立された聖歌隊には性的暴力沙汰などあり得ないと主張しているという。これに反しウェバー弁護士はベネディクト16世もこの事件を知っていた筈であるとし、黙視する文化が世界で最も古く1000年続いている聖歌隊を支配していることを嘆いている。


この事件は2010年に問題視されていたが、2016年1月の発表では231人で今回の市民側弁護に当たったウルリチ・ウェバー(Ulrich Weber)弁護士の新たに明かした数は2倍以上となっている。2015年では教会側は72人の被害者を承認したに過ぎなかった。ベルリンのイエスズ会派のペドフィル行為が70年代と80年代とにスキャンダルに上がっていた。フランスでは最近はリヨンのフィリップ・バルバラン(Phillippe Barbarin)大司教区での青少年への性的暴力で大騒ぎして、ローマ教皇フランソワもこれを謝罪している。

【参考記事】

http://www.huffingtonpost.fr/2017/07/18/allemagne-547-enfants-victimes-dabus-dans-un-choeur-catholique_a_23035317/
http://www.lemonde.fr/europe/article/2017/07/18/allemagne-547-enfants-victimes-d-abus-dans-le-ch-ur-catholique-de-ratisbonne_5161967_3214.html
http://www.20minutes.fr/monde/2105947-20170718-allemagne-moins-547-enfants-victimes-abus-celebre-chur-catholique
http://www.leparisien.fr/societe/allemagne-nouvelles-revelations-sur-un-scandale-sexuel-visant-un-choeur-catholique-18-07-2017-7141521.php