2018年2月9日金曜日

ダ・ヴィンチの二重螺旋階段として有名なシャンボール城で火災

(パリ=飛田正夫)レオナルド・ダ・ヴィンチ設計だと言われる二重螺旋階段を持つロワール河左岸にあるシャンボール城で2月7日火災があった。年間100万人の観光者で賑わうシャンボール城は、急激な寒波の到来で寒さに凍える観光客が暖炉の火に最長2メートルもの丸太を8本ほど投げ込んで13時30分天守閣の地上階にある南側の暖炉の焔が急激に燃え上がり暖炉の煙突を焦がしたことが監視カメラに収まっていた。消防隊が駆けつけ直ぐに沈下させた。以前にはシャンボール城ではクリスマス・ツリーを暖炉に投げ入れて係員が火傷をしている。城の関係者らは観光客や建造物、そこで働く人々への危険を無視した無責任な行為だとして訴えている。シャンボール城には282の暖炉があるが、冬の間は二重螺旋階段が見える広間の4カ所にある暖炉には火が点けられていてた。これは監視員や職員が暖を取るためのものであった。木曜日だけでなく、金曜日まで休館の可能性がある。7日のパリジエン紙などが報道した。(日本時間 ‎09/‎02/‎2018;15:00:48)(仏時間09/‎02/‎2018;7:00:48)



最近、このシャンボール城と福島県会津市にある栄螺(さざえ)堂を比較して、日本にもシャンボール城の二重螺旋階段があると主張する人がいるようだが、福島のは螺旋構造をもつがそれは階段ではなく傾斜した通路(スロープ)であり、シャンボール城の階段とは異なる。建築の時代もことなり、シャンボール城はフランソワ一世のルネッサンスの時代(1519年)であり、福島のは1796年でづっと後なのである。また栄螺堂は塔でその外周に螺旋構造を取り付けた各階には出口ない閉じられた通路のようなものだが、シャンボール城の階段は内側は天上まで吹き抜けで、各階に配置された部屋へこの階段から自由に出入りできるもので機能が異なっている。
【参考記事】
https://www.ladepeche.fr/article/2018/02/08/2738561-ont-froid-touristes-allument-feu-cheminee-chateau-chambord.html
http://www.lefigaro.fr/culture/2018/02/08/03004-20180208ARTFIG00140-une-enquete-interne-ouverte-au-chateau-de-chambord-apres-avoir-echappe-a-un-incendie.php
http://www.leparisien.fr/faits-divers/des-visiteurs-provoquent-un-feu-de-cheminee-au-chateau-de-chambord-07-02-2018-7547349.php