先週のブリュクセル欧州会議の折りにフランスのサルコジ大統領はコートジボワールのローラン・バグボ大統領の退陣を19日までにするよう要求した。バグボ大統領はコートジボワールに駐留するイコルンヌ作戦を展開している仏軍と国連軍8500人の退陣を20日までにするよう迫っていて両者は対立している。バクボ側はコートジボワールの内政問題に旧植民地宗主国フランスの延長的介入を拒否する動きが高まっている。
コートジボワールの大統領選挙の最終結果の発表が遅れたことで、これを理由にバグボ大統領は共和連合(RDR)のアラサン・ワタラ元首相の当選を無効だとして、自ら大統領を宣言した。サルコジ大統領などの外部からのワタラ支持発言などがあって、国内では市民戦争状態の混乱が2週間以上も続いている。
背景には50年来のアフリカ植民地支配からの独立で「フランスとコートジボワールとの間にはまだ未清算な問題も多いということがある。たとえば、ピエール・エイメ・キッペ在仏コートジボワール大使は「2004年の仏軍によるコートジボワールの飛行機の破壊や2005年のフランスによる住民殺害などが解決しないうちはフランスとの正常な国交は難しい」とフランスに本部を持つ「アフリカの平和と発展」(CPDA)の会議で語っている。