ドイツ１６世紀ルネッサンスの画家 クラナッハの作品がルーブル美術館入り

フランスの国宝に指定されているルーカス・クラナッハ（1472-1553）の｢三美神｣をルーブル美術館は４００万ユーロ（約　５億円）で収集家の持ち主から提示されていた。クラナッハはドイツ・ルネッサンス期の画家で女性の身体を細く描く繊細なタッチでエロチックな神秘性を漂わせた表現で有名だ。ルーブル美術館は既に国外へ流れ出ることを危惧して３００万ユーロ（約３憶６千万円）ほどを集めていた。

 しかし１月末までにあと１００万ユーロの不足分を集めなければならない。

  ルーブル美術館の呼びかけでこれまで５千件ほどの企業や個人からの寄付があった。しかし不足分を集めるためにルーブル美術館では第二次の寄付の公募を来年１月３１日までインターネットで行っている。

  三美神のテーマは古代ギリシャ・ローマでの女性の裸体美のシンポルであった。これが１６世紀ルネッサンスに再現する。クラナッハはこのテーマの作品を２枚描いていて１枚は米国カンサスシィティーにあり、もう一枚が今度ルーブル美術館に入るものだ。

三美神のプロテスタント的解釈に興味が持たれるが、この小さな絵は当時からの個人の所有物という宿命を超えて今多くの人々の寄付金によってルーブル美術館に入る。その時代の大きな流れに収集家はどうしてきずかないのだろうか。




http://www.troisgraces.fr/#/accueil





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