2009年6月7日にオマル・ボンゴ大統領が死亡し長男アリ・ボンゴが同年8月末に大統領に選ばれているが、このアリ氏を指してエバさんはアビニョンを先日訪問した折に、独裁者のアリ・ボンゴの前で7月14日の行進をするフランス軍人は惨めであるとフランス・アンフォの電波に流れた。
親子2代30年にわたるシリアの独裁者アサドは自国の民衆を殺害している。これを2008年と2009年にシャンゼリゼ大通りの東しに位置するコンコルド(革命)広場の壇上に招待してきた。独裁者のボンゴやアサドを前にして行進するフランス軍隊の姿はまさに不思議な光景なのだ。この行進を許してきたフランス革命祭への思想的な認識がいまエバ・ジョリさんの発言によって問いなおされているわけだ。アサドもボンゴもフランスの大統領の友人であったが、その独裁を認めてきて糾(ただす)ことがなかったことがひとつの大きな疑問でもある。
フィヨン首相は 自分の意見を引き下げないと発言した後で、このガボンのフランス人社会の人々は3日遅れのパリ祭をくりひろげることを演じてみせ、フィヨン首相を拍手喝さいしたとベラション紙は報道している。
フィヨン首相はフランス革命の軍隊行進が北朝鮮や中国やロシアの独裁者の行進と並べて論じられたことに重ねて不満であると繰り返し述べて、フランスの歴史と伝統の深い認識がエバさんには無いからだとしている。
フィヨン氏は軍隊は一般の市民の職業とは異なって死を受け入れなければならないものだと考えているようだ。しかし兵士の中からは自分たちは軍人である前に人間であり個人として尊厳されなければやりきれないという意見が最近の報道でなされている。奴(やっこ)のようにして有無をいわさず戦場へと駆り立てられる歴史はフランスは最近の戦争で経験してきているというが、アフガニスタンでも同じことがいえているのではないかというのがエバ・ジョリさんの立場であろう。
戦争があり兵士の殺害があるのは戦場をつくってそこに軍人を送るからだ。軍隊がいなければ7月19日に行われるアンバリッド廃兵院での国葬も必要でなくなるはずである。このことがフィヨン氏も理解できてないようだ。彼らは常に戦争がいつまでも続き軍隊がいつまでも必要だと考えているのであろう。
16日、欧州エコロジストのダニエル・コンベンディット氏はパリジィアン紙で、軍事ミサイルと軍隊のパレードが見れるのはどこの国の行進か?と糾(ただ)して、それはロシア、北朝鮮、中国、これは栄誉なことだとはとてもいえないのではないかと発言している。
※これまでの経過→
2011年7月16日
2011年7月16日
エバ・ジョリさんはスエーデンの母親を持ち50年ほどフランスには住んでいる。自分はフランス人であり私のアクセントがあるのは現代のフランスの証明であると移民を家系にもつ者がほとんどのフランスを擁護している。フィヨン氏の発言に ...
2011年7月19日
2 時間前
2011年1月31日に、財政汚職の専門家でもあるエバ・ジョリ元判事はカラチ仏人殺害事件の心配を語っている。ルノー・バンリュインベック判事がフラン ス側への見返り手数料(レトロ・コミッション)の額面と利益者の名前をつきとめ ...
2011年6月29日
2011年6月29日
欧州エコロジー・緑の党(EELV)の2012年大統領候補者の予選選挙の開票が6月28日から始まった。28日には手紙で送られてきた分1万票の開票では圧倒的にエバ・ジョリ欧州議員元判事の得票率が最も高く50%を獲得してもっか ...
参考
http://www.liberation.fr/politiques/01012349417-fillon-se-felicite-de-la-polemique-sur-le-14-juillet