2010年12月31日金曜日

ルモンド紙は、なぜ仏政治家とボンゴ大統領の公金横領「ウィキリークス公電文書」を公開しなかったのか?リベラション紙が疑問

ルモンド紙は、ガボンのオマル・ボンゴ・オンディンバ大統領とフランス政治家におけるウィキリークス公電文書を公表しなかったのはボンゴの公金横領に十分な証拠立てがなされてないという断り書きが公電にあるからなのか?スペインの綜合紙の「エル・パイス」が28日に公表したのに何故ルモンド紙はフランスのことでもあったのに公表しなかったのかと、多くの読者やジャーナリストは疑問を持った。

ウィキリークスが選んだ配信先は世界の大新聞5社となっていた。アメリカのニューヨーク・タイムズ紙、英国のガーディアン紙、スペインのエル・パイス紙、ドイツのスピエーグル紙、そしてフランスのルモンド紙であった。

ボンゴ大統領に関するウィキリークスの情報は、スペインの綜合紙「エル・パイス」よりもフランスに関係していたことでもありルモンド紙がかくべきであったのではないかというのが左派知識人を多く読者にもつリベラション紙の主張である。

ルモンド紙の書き方はウィキリークスから引いてくるのではなくて、「エル・パイス」からの引用というかたちで書いている。(これに関しては文末の【関連記事】を参照)

ルモンド紙のウィキリークス担当のレミー・ウルダン記者は情報を書いたのが「エル・パイス紙でルモンド紙でなかったからといってルモンド紙を告発するのはばかげている」 不確実な「情報を確認するのは我々ジャーナリストの役割である」といっている。また「5社の新聞社での打ち合わせが最近はすくなくなっていた」という事情がり、 「エル・パイス」の担当者とも連絡が取れない状態だったという。

リベラシオン紙では「ルモンドは5社協議が成立した時だけ書くのか」 ルモンド紙は「サルコジ大統領の記者会見の時のような、ウィキリークスの代書官なのか」 と疑問を提出した。 

これまでにルモンド紙が公開したウィキリークス公電文は120ほどあるが、ウィキリークスから受け取った公電は251.287文書ある。論説に利用できるのは2000以下だという。 




【関連記事】

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http://franettese.blogspot.com/2010/12/blog-post_30.html