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2011年11月11日金曜日

パリ最古のパッサージュの一つ、初のガス灯の点いたモンマルト大通り「パノラマ」

パリで最古のパッサージュの一つに「パノラマのパッサージュ」(Le passage des Panoramas)がある。。ここは1817年12月、パリで最初にガス灯が燈されたところでもある。パリ2区の証券取引所と10区のグレヴァン美術館との間にあり、1800年にルクセンブルグ公爵シャルル・フランソワ・ド・モンモランシー男爵によっての住居の庭の跡地を分割したその一部をジェムス・タイヤーが買ってグリザー(V.Grisart)にパッサージュを作らせたものだ。パッサージュとパノラマの関係については、パッサージュを路地と訳していることには少し違和感があるにしても、なんといっても、今でも目の覚めるようなその鋭い分析はヴォルター・ベンヤミンが描いた、「パり-十九世紀の首都 1939」(ヴォルター・ベンヤミン著作集6 ボードレール 晶文社1975)である。

2011年10月18日火曜日

ポンピドー・センターと現代美術 カァマユー(Camaïeu)


ひさしぶりに出かけたポンピドー・センターだが、前に見たピカソのアヴィニヨンの娘たちの習作は無くなっていた。ブランクーシーの彫刻やマチスや作品はいつもの通り当美術館では眼を引くものになっている。

ポンピドー・センターはパリで最も訪問客の多い建物で、中に図書館と現代美術館がはいっている。屋上からはパリが一望できる、この屋上にはジョルジュといポンピドー大統領の名前を取ったレストランがあって東の部分が特によく展望できる。商売なのか中には何か注文しないと入れてくれなかった。

マレ地区のフランソワ・ミロン通り、中世とルネサッンス建築

パリのマレ地区にある中世時代の家屋
(写真撮影は筆者)


マレ地区のパリ市庁舎裏手から東に走るフランソワ・ミロン通りはローマ時代からのものでサンス方面への基軸の一つであった。14世紀ごろにはこの通りはPourtour-Saint-Gervaisと呼ばれていた。11番地には草刈カマの、また13番地は15世紀中世の家で羊の看板がぶら下がっている。これはパリで最も美しい切り妻造りのルイ11世時代の古い木組みの家屋だとされている。

2011年10月3日月曜日

オルセー美術館、三階が修復工事、ゴッホやナビ派の絵画に日本画の「引き目カギ鼻」を発見


パリ・オルセー美術館

オルセー美術館の三階が修復工事で2011年末ごろまで予定されていて、展示場が変更されている。三階にあった印象派の絵とナビ派や後期印象派の絵が二階と一階に移されている。オルセー美術館には何度も来ているが今回の工事のおかげで思わぬ発見があった。ポール・セリュジエ(1864-1927)の作品「ブルターニュの健闘」もヴァンサン・ヴァン・ゴッホ(1853-1890)の作品「アルルのダンス・ホール」の絵も、そこに描かれた女性たちの目は西洋画の女性の目の描き方ではないことを見つけたのである。その絵に描かれた彼女たちをじっと見ていたら、目と鼻が例の日本の浮世絵の「引き目カギ鼻」で描かれている。これを見て私は、まるで新発見の心地で一人唸ってしまった。この二つの絵をよく見ると、さらに3つ4つの驚くべき発見があった。

2010年12月17日金曜日

ドイツ16世紀ルネッサンスの画家 クラナッハの作品がルーブル美術館入り

フランスの国宝に指定されているルーカス・クラナッハ(1472-1553)の「三美神」をルーブル美術館は400万ユーロ(約 5億円)で収集家の持ち主から提示されていた。クラナッハはドイツ・ルネッサンス期の画家で女性の身体を細く描く繊細なタッチでエロチックな神秘性を漂わせた表現で有名だ。ルーブル美術館は既に国外へ流れ出ることを危惧して300万ユーロ(約3憶6千万円)ほどを集めていた。