2011年2月17日木曜日

「美しい女性は使い捨てにしてよい」という思想を広めるイタリアのベルルスコーニの風潮とは

ベルルスコーニの未青年婦女への性の挙動には、「女性の性の使い捨て」を許そうとする、存在の哲学的身体性の問題が指摘できると、2月16日「ラジオFrance Info」はこの問題をパリ・デカルト大学のミケラ・マルザノ教授をインタビューして興味ある報道をした。イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相が4月6日から裁判所に出頭し裁かれることになっている。ベルルスコーニの性犯罪問題は首相の個人的なものなのかそれともイタリア社会の一般的な病理なのかと騒がれている。

ローマで100万人もの女性によるベルルスコーニ首相への抗議集会が2月13日にあったが、ここでもイタリアの男性が全部が全部、ベルルスコーニ首相のような売春をやっているのではないという声が聞かれた。

ミケラ・マルザノ教授は、シルビオ・ベルルスコーニ首相の性の疑惑事件に関して述べて、マニュピュラションと虚偽がその事件の理由であると指摘した。どうしてこんなことが起こるのか?それはテレビで何度も問題に取り上げるが、写真が真実のものでなく偽造されているためだ。それはシルビオ・ベルルスコーニが新聞やテレビのメディアを支配しているので可能なのだといった。

右派のメディアは勿論のこと左派のいくつかのニュース・メディアもベルルスコーニの協力者になっていて真実を報道せずに誤魔化してきたからだと話す。

私生活はどうなっているのかは本当のところはわからない。その氷山の一角が今回の3人の女性の未青年売春問題となって表面化した。

イマージュは真実ではなくて、女性が、美しい女性の人生がショービジネスで開始される。美しい女性は使い捨てにしてよいという考えを広めることになっている。娘は男の子と違ってモデルとなって捨てられる身体なのだという考えを広めることになっていると女性存在の哲学的身体性の問題を話した。

シルビオ・ベルルスコーニ首相の未青年との売春事件は明るみに出たものだけでも3件ある。2009年5月のノエミ(Noemi)事件。2009年6月のダダリオ(D'Addaio)さんとの売春。2010年2月~5月の「ルビー」と呼ばれるモロッコ人のカリマ・エルマロン(Karima ElMahrong)さんとの事件は「ルビーゲート」と呼ばれた。これらの事件での未青年婦女売春だけでなくベルルスコーニ首相の職権濫用も裁判では問われることになっている。

「ブンガブンガ」は、ベルルスコーニのエロテックダンスの音楽としてフランスのメディアでは知られている。ルビーはエジプトの独裁者ムバラクの親類だとベルルスコーニ氏はいっていて、両国の友好関係を壊したくないので国際外交として問題の夜会には招いたのだといっている。