2011年2月4日金曜日

エジプトが外国メディアに轡(くつわ) ジャーナリストへの報道弾圧を国境なき記者団(RSF)が告発

エジプトの大統領を支持する親ムバラク派によるメディア、ジャーナリストへの暴力弾圧はカイロで計画的でシステマテックに行われていると国境なき記者団(RSFルポルタージュ・サン・フロンチェーNGO組織)のジャン・フランソワ・ジュリアー書記長は2月3日、これを告発した。書記長はこの外国人ジャーナリストへの弾圧は、4日に予定されている反ムバラク派の大規模なデモを隠してエジプト国外に報道させないためだといっている。インターネットや携帯電話の封鎖の後で今度はメディアとジャーナリストがエジプトの権力から弾圧の轡(くつわ)がかけられた。

リンチ、暴力、無差別検挙、盗みなどが外国人ジャーナリストに対し行われていて、ムバラク親派によるホテル内でのジャーナリストへの取材器具の没収もされているという。

国境なき記者団(RSF)では「エジプトの暴力政治の責任者に国際社会は強い態度で望み、全員一致で制裁を加えることを考慮すべきではないか」と発表した。

RSFは被害にあったジャーナリスト・メディアを以下のように数字をあげているが、実際には報告されてない数字もあるとしている。

-被害のあったジャーナリスト 26人
-取材機器の没収 4件
-消息不明のジャーナリスト 3人
-誘拐・拘置 3人
-メディア事務所襲撃 1件
-危篤状態のジャーナリスト 1人


フランス国営放送・テレビA2の報道(2月3日夜の現地ダイレクト)では市民偽装の親ムバラク派のデモは、警察や囚人や内務省の人物が行っていたといっている。これは反ムバラク派のデモ隊や市民の調査の網にかかり所持していた身分証明証によって素性がばれていると報道している。