2011年2月4日金曜日

ムバラク外して、オバマのエジプト与野党暫定政権の筋書きは 軍隊が決め手

ニューヨーク・タイムズ紙を引いた3日朝の「ラジオFrance Info」は、ホワイトハウスではムバラク大統領の国外退去の方法を巡って同大統領を外しての新副大統領オマール・スレーマンとの話が進んでいて、その中心課題は、エジプトの暫定政権の権限移行でこれを軍隊が支持し、暫定政権には野党最大のイスラム原理主義穏健派のムスリム同砲団(Les frère musulmans)などの反対勢力も参入させ、9月の選挙を公正で平等に準備するという筋書きがあると伝えた。

2月4日のエジプトのカイロでは金曜日の祈りの後で、午後からホスニ・ムバラク大統領の国外退去を求める抗議デモを、2月1日に100万人集めた同じタリリ広場で繰り広げる。米国はエジプト軍隊に民衆に向かって発砲しないように要請している。

しかし新副大統領オマール・スレーマン側が軍隊を放棄しなければならないという条件などがあって、もっか今日の午後の「金曜日の追い出し」デモの結果を見てからになりそうだという。

2月3日の30分ほどのバラック・オバマ米大統領とエジプトのムハンマド・ホスニ・ムバラク大統領との電話での会談では両者の理解は食い違っていたという。今日のデモで軍隊が発砲した場合にはこの筋書きが崩壊するといっている。