2月26日、フィヨン第4次内閣改造が騒がれている。ミッシェル・アイオマリ外務大臣(前内相、元防衛相、MAM)がクエートから帰国し次第これに関し27日(日曜日)にサルコジ大統領と会う予定だ。発表は来週の初めではないかという。MAMは解任され、その席にアラン・ジュッペ防衛相が就任する。防衛相の席にはブリス・オルトフゥ内務大臣が変わり、その内務大臣の席にはクロード・ゲアン大統領官邸書記総監が就任するというものだ。ゲアン氏の代わりにはグザビエ・ムスカ大統領官邸エリゼ宮殿副書記かもしくはピエール・マリアニ(デキシア社長)の名前が上がっているのではないかと観測筋はみている。
フィヨン内閣の改造は地方選挙が終わった3月末以降だと考えられていたが早まることは避けられないのは必定だとメディアは騒いでいた。アイオマリ外務大臣やフィヨン首相が昨年末から年始にかけての独裁者チュニジアのジン・アビディン・ベンアリ大統領やエジプトのムハンマド・ホスニ・ムバラク大統領からの接待問題が表面化し経済友好国であるアラブ諸国の民衆との共同がなかったと見られ独裁者寄りの政治が指摘されて来て問題になっているためだ。
今後のイスラム・アラブ世界とのサルコジ大統領のこれまでの協力関係が疑問視されるのをできるだけ防ごうとするサルコジ大統領防衛の色彩の強い緊急内閣改造となりそうだ。特に注目すべきことはゲアン大統領エリゼ官邸書記総監の起用だ。同氏はサルコジ大統領の頭脳だともいわれている選挙で選ばれた議員ではなくサルコジ大統領の個人的な関係の不思議な人である。