2011年2月19日土曜日

時事評論家のエリック・ズムール氏の「人種差別」「憎悪誘発」発言で、罰金刑


2月18日、パリ軽罪裁判所は時事評論家のエリック・ズムール氏を人種差別の憎悪を誘発させる発言をしたことで2000ユーロ(約25万円)の罰金刑の判決がくだった。これは2010年の3月6日、交通尋問を何度もされるのは何故なのか?とのメディアでの質問で、それはアラブ人と黒人だからだという発言などをしていたことで人権擁護団体のSOS Racisme,la Licra,le Mrap,l'UEJF,J'accuseなどから訴えられていた。

同氏は深夜テレビ番組の「夜は寝ない」という番組のレギュラーだが、同番組でもこの逸脱発言問題に触れられていたが同氏は自分の主張を撤回することもなく出演し続けていた。

人種差別的な発言を当然視しているような感覚がしばしば目だっていた。

一方、裁判所の前には同氏の支持者40人ほどが集会して表現の自由を訴えて、そこでは判決を喜ぶSOSラシズムのドミニック・ソポ氏に対し「スターリン主義者だ」と名指しで罵倒した声も飛んでいたという。エリック・ズムール氏の弁護士は罰金ですんで実刑の宣告をうけなかったことを喜んでいる。