2011年3月1日火曜日

2011年度は新3つ星なしが新傾向 ミッシェランの星ガイドなどなくても、おいしいレストランは大繁盛

2月28日午前中に2011年度のミッシェランのレストランガイドに新しい3つ星は選ばれなかった。3つ星レストランはフランスには25箇所ありその10箇所がパリにある。大きなレストランの傾向はまず客がミッシェランのガイドブックに関係なくレストランを選ぶようになっていることだ。ミッシェランが新しい3つ星を選ばなかったことはよいことだ。星とは関係なくおいしいレストランがあり大繁盛しているのも事実である。

メディアもそういう星付けの基準を明かさないで秘密にしているミッシェランのやり方に批判的な意見を紹介するようになったのは良い傾向でありミッシェランの星に対する盲目的な認識を問題視しているのは評価できる。

そういうものに頼らなくても繁盛しているレストランは多いとRTLラジオで専門家のセバスチャン・ドモロン氏はいっている。

フランスのサルコジ大統領の肝いりでフランスのガストロノミーをユネスコの文化遺産に入れるような理解の行かない事件があったが、食はみんなのものでありベルサイユ宮殿で発達した王様など一部の金持ちしか食べられないような料理がユネスコの文化遺産にしたことはまったく恥ずかしい行いである。食文化のヒエラルヒー(階層化)がレストランの星付けなどや一部の国だけが世界的なユネスコの遺産になって保護されなければならないなどという道理はない。それは可笑しいことではないか。料理は文化であり多元主義の思想だ。順番や最高を主張したがる一元化は恐ろしい独裁国の思想である。

今年1つ星が与えられたという南仏ル・ラバンドウ(LE LAVANDOU)のレストランでは、伝統料理に昔のおばあさんの味を加えてマツタケのクリームに貝柱をつかったもので小さなコーヒーカップに盛った前菜の前にだされる料理(口の楽しみ)がおすすめだという。たしかにそのカップの淵は金がところどころ剥げていて飾り気がない。客筋もネクタイなどしている人はなく普段着の客が多い。

レストランは地中海の海辺のそばで室内も厨房もとても明るく大きく取られた窓からは糸杉やパラソル松や巨大なサボテンが見える。このブルノー・ゴーダンさんがシェフのレストランが一つ星を獲得したというのでフランス国営放送・テレビA2では紹介した。

しかし、そのルポの中でゴーダン氏はわたしの料理は「みんなの料理なのです」と発言している。メニューはイセエビやフォアグラなど高級材料を使ったもの。場所がツーロンとサントロペの中間にあって、観光地でも予算がゆるさないと庶民では簡単には出かけられない地方ではある。


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