3月16日、「ユーロ・ニュース」のインタビューに答えたカダフィ大佐の息子のセイフ・アル-イスラム氏はサルコジは2007年の大統領選挙で資金援助をリビアから受諾していて、その証拠を近く暴露すると脅かしている。15日のパリG8ではフランスのサルコジ大統領が反リビアの先鋒にたってリビア領空権の剥奪を提案したが成立しなかった。今度はサルコジ大統領はこれを国連に提案することにしている。カダフィの息子はリビアとこれまでのサルコジ大統領との協力関係を明るみに出すことで、ますますサルコジの立場が弱体化すると見ていて、この暴露を反撃の武器に使おうとしていると考えられる。
「ヌーベル・オブセルバトワー誌fr.」によると、フランス大統領官邸エリゼ宮殿ではサルコジ氏の大統領選挙運動には、独裁者カダフィからの資金援助はなかったとして否定しているという。
「ヌーベル・オブセルバトワー誌fr.」によると、フランス大統領官邸エリゼ宮殿ではサルコジ氏の大統領選挙運動には、独裁者カダフィからの資金援助はなかったとして否定しているという。
しかしカダフィ大佐の息子はベンガジなどの蜂起民衆側の「反リビア政府国家審議会」設立に協力して内政干渉をしたのはフランスだと見ていて、これから国連に提案してもすでにリビアへの武力介入のチャンスは逸したとしている。
「ユーロ・ニュース」の特派員リアド・ムドセス(Riqd Mudsses)氏のインタビューでは、、フランスは他国に先駆けて一番初めに「反リビア政府臨時国家審議会」をリビアの唯一公的な代表として承認したが、このサルコジ大統領をどう思うかとの質問があった。
サルコジのやりかたがカダフィを突き放したと認識する息子のイスラム氏は、それならばサルコジが2007年の大統領選挙でリビアからの資金協力を受け入れた口座や送金書類などの明細書類があるので、これらの証拠をすべて暴露するといって居直り脅かしている。