2011年3月18日金曜日

仏「リベラシオン紙」の見た福島地震・津波・原発基地問題 初期に「東電は二つの可能性があった」

福島の原発事故では東京電力に重大な過失があったとする日立グループのエンジニアの発言を3月14日のフランスの「リベラシオン紙fr.」では掲載した。

それによると地震の直後の「この時期には、東京電力には二つの選択肢があった。一つは初期に、不具合のあった原子炉を、冷却作業の時間を失わずに廃止するか、それとも、しばらく様子をみるというものであった」といっている。

東京電力は原子炉を救う方を選んだ。それが可能だと信じていたようだ。時間がかかり、かってない日本初の最大規模の惨事を出現させてしまったというのである。

東京電力の原発事故で、原子力管理の民主的かつ透明な情報開示の問題と政府・首相の事故への対応の遅さが主に批判されているようだ。

日本人の中には、いまは、政治家の誰それに責任があるとかを指摘している時ではなくて、メディアもみんなで力を合わせて原子力災害を乗り切るために力をかさなければならないとする意見もあると報道している。

福島の近隣では水道・電気・ガスがすべて停止していたが、自衛隊員による水や援助物資が配られていて、3月17日頃から次第に回復しだしてきているところもでてきた。