2011年4月28日木曜日

所持金のない貧しいチュニジア革命の移民は 仏国境外へ連行待遇 

4月27日夕刻、パリ東部ビレットの公園で100人から200人のチュニジアからの移民たちは国際赤十字社(CICR)の配る食事を食べおわると、21時頃に多くの警察がほとんど総てのチュニジア人を逮捕して連行していったと「両岸の市民のためのチュニジア人連盟」の責任者オメヤ・セディック氏は目撃した状況を説明している。

パリ市長ベルトラン・ドラノエ氏はラジオヨーロッパ1に招待されて発言し「その尋問には驚いた」とし、国にこの警察の介入をやめるように要求した。

クロード・ゲアン内務大臣(前大統領官邸書記総監)はこれに答えてチュニジア人の滞在を可能にするのは国ではなく国際的な合意と法が規定する十分な滞在費を所持しているかということだといっている。

「パリジィアン・今日のフランス fr.」によると、この逮捕は県警察ではチュニジア人を国境へ連れ出すのが目的だといっている。警察に尋問を受ける同様な事件は27日にパリ環状線東部のスタリングラードやジョレス、パリ北東部近郊のセーヌ・サンドニ県のパンタンでもあった。

独裁者を倒したチュニジア革命の遂行者である貧しい市民たちはフランスやヨーロッパを夢見てやってきたが、仕事も無く自分たちを拒絶する現実に躊躇している。

長年にわたり富を独り占めにして巨額の不正な財産を強奪してきたチュニジアの独裁者ベンアリやその側近であったアジズ・ミルドのような加担者の金持ちたちはどこかに隠れてしまった。

不正な独裁者らはチュニジアから姿をけしていなくなったようだが、チュニジアの現実は変わってない。

今フランスはこの輝かしい闘いをした貧しいチュニジア人たちの受け入れを自分のせいではないといって拒んでいる。これでは堕落した富豪の関係者がたしかにフランスでも増えてゆくことだろう。

(参考記事)