2011年4月28日木曜日

【動画】:シリアで続くアサド体制抗議デモ 「行動原理」にイスラム習俗伝統がバネ

シリア体制は何の処罰されることもなく市民を殺害し続けている。デモの抗議者たちは死者を弔う時間もない。4月23日土曜日、葬儀はシリアの幾つかの町で執り行われた。ダマスのバレゼ地区やドマ、南部のアイズラアなどで新たなバッシャール・アサド大統領への抗議の機会となっている。またそれが弾圧の契機になってもいる。警察がまた発砲して12人を殺害した。


動画は2010/04/23
前夜の金曜日はシリアでの市民の自由と汚職廃止を要求する抗議が始まって以来の残虐な日となった。全国で少なくとも110人が警察に殺害されている。

3月15日以来、バッシャール・アサド体制への抗議デモの犠牲者は330人を数えている。戒厳令を21日に大統領によって解除されたが何も変わってはいない。

国連や欧州議会は全員一致で訴えているが、現在のところ唯一NGO非政府組織の人権擁護団体である国際司法官連盟が国連安全保障理事会に対しシリア市民の安全確保に早急な対策をとるよう呼びかけている。

上記の【仏ビデオ訳】はフランス語YouTubeからの拙訳である。

シリアの市民は明解な抗議要求として「自由と汚職廃止」を掲げている。たしかに市民の生活感覚に根ざした抗議要求ではないかも知れないが画像からは決して裕福だとは思えない人々がデモに参加している。
ユーチューブ(YouTube)では抗議デモと警察の弾圧とのイタチゴッコ的な表現がある。これはイスラム教徒が非合法の死に対しては定期的な間隔をおいて何度も抗議するという習俗があって、これが家族や一族などの抗議の契機となっていてまた弾圧の機会となって増幅されたいるようだ。
その意味からすると、シリアの市民が明解なデモ抗議要求の行動原理のバネとして習俗伝統を装置に持ちながら、スローガンに「自由と汚職廃止」を掲げていることは今後のデモの十分な拡大が予想される。


Apr 26, 2011